Round 11 2006/10/01  Thruxton

Race 1 The finals 17 th A preliminary 17 th  
Race 2 The finals 15 th A preliminary 21 th  
 

今年の最終戦は、イギリス・スラクストンサーキット。世界的に見てもイギリスのサーキットは、高速コーナーが多いのですが、スラクストンはほとんどのコーナーを6速でアクセル全開に近い状態で駆け抜ける超高速。ブレーキは最高速300キロ弱から60キロまで曲がりながらのブレーキングを含む2回だけ。そしてエアポートの滑走路の中にあるサーキットのため、雨など降れば、飛行機が落としたオイルが路面から浮き出てきて超スリッピー。特に海に近いこの地方は、一日中雨と晴れを30分おきに繰り返し路面は完全に乾くことはほとんどなく、天候と共に路面コンディションもめまぐるしく変化する。
 2000年にフォーミュラーレースをはじめて以来、たくさんの方々のサポートのおかげで昨年、念願のイギリスF3に参戦することができました。そして今年は、更に念願の同じカテゴリーの2年目を戦うことができました。今までなかなか同じ土地で2年間戦う環境を整えることができず、いつも新しいサーキットとマシン、そしてチームで戦い、それによって得られたことも大きい反面、同じカテゴリーを2年間続けて初めて得られる経験もあり、レースをはじめて以来、最もマシンセッティングやドライビングなど全ての面に関して自分なりに成長できた年なのではないかと感じています。
 特にイギリスF3という、サーキットの難易度やイギリス独特の天候、世界を勝ち抜いてきたドライバーラインナップなど厳しい環境の中で学んだ、アダプタビリティーが、自分の中で少しづつではありますが、自信につながりつつあります。F3に乗るまでは、正直、日ごろのちょっとした工夫と感覚だけでマシンをコントロールし、その結果、学習中の年もあれば、表彰台の常連の年もありました。しかし、ヨーロッパのF3では、ちょっとしたマシンセットアップとフィーリングでマシンを操るだけでは到底勝てず、大きな壁にぶち当たりました。幼少の頃から順を追って学び勝ち抜いてきたライバル達には簡単だと思われる壁も、26歳で初めてマシンのステアリングを握った私にとっては大きく、超えても超えても次から次へ難題が用意されていたようでした。
 しかし、自分が途方にくれそうになった時には、周りの多くの方が支えてくれました。いろいろな面でマネージメントしてくれている方々に相談に乗っていただいたり、チームも本当に根気よく、そして情熱的にいつもコミニュケーションをとってくれました。

 そして、今のステップで残されている課題のダンプコンディション(ちょっとだけ路面が濡れている状態)でのレースウイークの戦い方を学ぶには最高のスラクストンサーキット。他の国ではそんなにしょっちゅうないこのコンディションも、イギリスのサーキットで育ったヤツらはダンプ時に特に速く、差がついてしまう。事前にエンジニアとデーターや今までの傾向を検証しつつ、何とかダンプをものにしたい!ととにかく話し合った。
 予選は2回共にタイヤが外れなかったり、無線のトラブルでピットンしてドライタイヤに変えるタイミングを逃してしまい、本当にアンラッキーだったと思う。2回共に似たようなパターンだった。予選が始まる頃には雨が止み、向こうの空には虹がきれいに出ていた。他のサーキットに比べて路面が乾くのが比較的遅いので、予選30分の間にドライタイヤに履きかえられるかは、どのチームもマシンセッティングの選択と共に悩むところ。レインタイヤで全車一斉にピットアウトして始まった予選だが、残り13分の頃路面が乾いてきた。全車慌ててピットインしてタイヤを履き替え、ドライタイヤでタイムを大幅に更新。ところが、私のマシンの右リアのタイヤはうまく外れず、タイヤ交換に6分ほどかかってしまった。ピットアウトしようとしたときには、突然の大雨。ドライタイヤでタイムアタックすることができなかったにもかかわらず17位だったことは、ダンプコンディションを少しづつ理解できているようでもあった。
 2回目の予選では、無線のトラブルにより2周ピットインが遅れてしまった。ドライタイヤでピットアウトしようとした時に、誰かのクラッシュで赤旗中断。予選再開時には大粒の雨が降り出し、全車レインタイヤでピットアウトしたが、私はたった3周の晴れ間をまたしても逃してしまったので、最後に路面が乾くのに賭けてドライタイヤでピットアウトしたが、雨雲は遠い空まで続いたままだった。
 今週末は流れがいまいち。1レース目は、大雨で2周セーフティーカーの先導後ローリングスタートすることになった。6速のハイスピードコーナーで何度もハイドロプレーニングが起き、コース全体が川。こうなったらもうマシンコントロールどころではなく、マシンが船になってコース外に流れてしまうかどうかというのは運任せ。全く前が見えないなぁと思っていたら、突然ドーンと左リアを後続車に追突された。まだスタート前なのにぃ。。。こらぁ馬鹿ぁ!!でもレースはこの周に始まってしまうので、とりあえずスタート。マシンがまっすぐ走らない。仕方なく数周後ピットイン。エンジニアからは、大雨の中このマシンじゃ難しいよ。」と言われたけれど、ピットアウト。その後何とか走り続け、一応チェッカーフラッグを受けた。
 2レース目は、中盤争いをしていた最終シケインの出口で横から他のマシンに押された車がスピンしてぶつかってきた。今度は右リア。コース脇のガードレールぎりぎりを通って何とかレースに戻り、タイヤがスローパンクチャーしたものの、路面が乾いてきた頃に大きくギャップがあった前車集団に追いつき、オーバーテーク。どちらのレースもコースに残っているのが難しい状況で、どのドライバーもコースアウト、ミスなどで波乱の状況。流れが良くない週末だったが何とか無事完走できたことは良かった。

 今年一年間、こうして無事イギリスF3国際シリーズを戦い終えることができたのも、スポンサーやマネージメント、チーム、そしていつもサポートして下さっている方々の応援があってできたと言う事を本当に実感した年でした。本当に応援どうもありがとうございました。今年学んだことを活かし、今後も近況報告等させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。

 
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